インプラントImplant

インプラントとは

インプラントとは

私たちは年を重ねるにつれて歯周病や虫歯などで歯を失ってしまうことがあります。
従来までですと入れ歯やブリッジなどで抜けたところを補ってきましたが、 どうしても噛みにくかったり外れやすかったり歯茎がやせてしまうなど様々な問題が生じてきました。

しかし今日インプラントという処置法により劇的にこれらの問題点が改善されました。

インプラントとは、歯の抜けた部分に人体との親和性に優れた金属(チタン)の人工歯根を埋め込み、セラミックなどで作られた歯冠を取り付ける処置法です。

インプラントは天然歯に近い審美性を持ち、食べ物を噛んだ感触もしっかりと顎に伝わるため歯茎が痩せてしまうことなくまるで自分の歯が蘇ったかのような感覚が得られます。

また、使われている金属(チタン)は金属アレルギー反応が起こりにくい素材なので安心して埋め込むことができます。

他の処置との違い

入れ歯(脱着式義歯)

入れ歯

入れ歯には全部床と部分床があり、いずれも費用が安価で短期間で処置が終わります。
口腔内を傷つけることもありませんが、使用の際は違和感があったり取り外しての洗浄が必要になるなど不便なところがあります。

メリット

  • 全部床義歯:保険適応が可能であり、比較的ローコストである
  • 部分床義歯:歯牙へのダメージが少ない

デメリット

  • 違和感がありしっかりと物を咬む事ができない
  • 咬む力が天然の歯の30~40%(咀嚼力の低下)
  • 審美性に問題がある
  • 外れる不安がありストレスになる
  • 生体に受け入れられるまでに時間がかかる

ブリッジ

ブリッジ

失った歯の両側の歯を削って、そこに橋を架けるように義歯を装着します。義歯の素材にもよりますが見た目にも問題はありませんし食事などにも違和感がありませんが、健康な歯を傷つけて支柱にするため負担が大きく将来的に支柱の歯も失う恐れがあります。

メリット

  • 固定式の為、違和感は比較的少ない
  • 見た目は天然歯とほとんど変わらない

デメリット

  • 健康な歯を削る必要があるため将来的に削った歯を失う可能性が高くなる
  • ブリッジの隙間に食べかすが溜まりやすい

インプラント

インプラント

歯の抜けた部分に人体との親和性に優れた金属(チタン)の人工歯根を埋め込み、セラミックなどで作られた歯冠を取り付ける処置法。
審美性に優れ食事にも違和感がありませんが費用が高価だったり手術が必要です。

メリット

  • 顎に直接固定する為、違和感はない
  • 見た目は天然歯とあまり変わらない
  • 咬む力は天然歯の70~80%

デメリット

  • 処置費用が高額である
  • 処置期間が長い(3~6ケ月)
  • 天然歯と同じようにケアを行う必要がある
  • 全ての人が処置が可能な訳ではない(骨量・骨機能・全身疾患等)

佐藤歯科医院でのインプラント治療の流れ

カウンセリング

安全でスムーズな診療を行う為に、初診時に患者さんの症状、健康状態の診査を行い、インプラントの処置が可能かどうかを診断致します。
又、患者さんのお悩み、ご要望についてカウンセリングを行います。

カウンセリング
CT画像診断

CT画像診断でより正確な情報を収集します。現在の顎の幅、厚み、高さを詳しくチェックします。それにより、インプラント治療にかかる期間、具体的な処置法を決定致します。

CT画像診断
インプラント埋入手術

第1次手術では、歯肉を切開し、インプラント体を顎の骨に埋入する手術を行います。その後、カバースクリュー(インプラント体の頭を保護するフタ)を装着し、インプラント体を覆うように歯肉を縫合します。

そして、インプラントと骨が癒着するまで安静にして期間を待ちます。期間は顎の骨の状態によって異なりますが、おおよそ3~6ヶ月ほどかかります。

インプラント埋入手術
アバットメント連結手術(第2次手術)

インプラントと骨とが結合したら、人工歯を取り付ける為の部品を1次手術で埋めた土台と連結させ、歯ぐきから露出させます。手術時間は、通常30分~45分です。術後は、歯の型を取り、歯ぐきが安定するのを待ちます(安定する期間は2週間程になります)。

その間は仮歯や義歯などを装着します。歯ぐきが安定してきたら仮の歯で発音、食事が問題なく行えるかをチェック致します。

CT画像診断
人工歯装着

最終的な上部構造を装着します。
歯を被せた後全体のバランスや歯の色の調整などが必要な場合は調整を行い、処置は終了します。処置後は、適切なケアとメンテナンスの方法をご指導致します。又、定期的な検診の流れについてもご説明致します。

インプラント埋入手術

佐藤歯科医院でのフォローアップ

インプラントのフォローアップ

インプラントを長持ちさせる為には、処置後の適切なケアと定期的な検診が不可欠です。

第一に大切なのは毎日の歯磨き。天然の歯でもインプラントでも、長持ちさせるには正しいブラッシングが肝心です。

ブラッシングが悪ければインプラント周囲の粘膜に炎症が起き、歯周病と同じように歯槽骨が下がってきてしまいます。虫歯にならないといっても天然の歯に比べると非常にデリケートな物なので、長持ちさせる為には毎日のプラークコントロールが大切です。

定期検診は清掃状態や歯ぐきの状態、噛み合わせの具合などをチェックするものです。
決して大掛かりなものではありませんが、インプラントを長持ちさせる為に大変重要な事です。
最初は月に1回、状態が落ち着いてきたら2、3ヶ月に1回、最終的には6ヶ月に1回程度で受けるようにした方がよろしいかと思います。

※最初におことわりしておきます。ブリッジ・総義歯・局部義歯・インプラント修復これらはすべて入れ歯です。すべて義歯なのです。今まで一般的に入れ歯といわれていたものはご自身で脱着可能な装置を示すにすぎないのです。ご理解しておいてください。

※インプラント修復の安定阻害3第因子は”プラークの付着・咬合の変化・定期チェックのおこたり”です。

インプラントQ&A

インプラントはどの位持つのでしょうか?

お口の清掃状態が悪いと、インプラントといえども歯周病と同じ様な状態となり、寿命が短くなる場合もあります。ご自身の歯でも同じですが、定期的なメンテナンスは必ず受けて頂き、日々の歯磨きもしっかりして頂く事が何より重要です。

インプラント治療にかかる費用は?

インプラントの種類、被せ物の使用材料や、患者さんの歯・骨の状態によって異なります。又、インプラント治療は自由(自費)診療ですので診察を含め保険は適用外になります。お気軽にお問い合わせ、ご相談下さい。

インプラント治療に何か制限はありますか?

骨の成長がほぼ終了する16歳以上で特に問題がなければどなたでも手術を受ける事が可能です。年齢の上限は特にありません。
糖尿病の方は、医師との相談の上、手術を受ける事が可能です。
※重度の糖尿病の方、又、全身疾病の方は手術を受ける事ができない場合があります。

インプラント治療にかかる処置期間はどれ位ですか?

1回目の手術から2回目の手術までの間が、上あごが4~6ヶ月、下あごが3~4ヶ月程(骨の状態、場所によって異なります)、必要です。
患者さんの状態にもよりますが、全工程でかかる期間は約4ヶ月~7ヶ月位です。

インプラントのメリットとデメリットを教えてください。

メリットは、ブリッジの様に両サイドの歯にダメージを与えないこと。入れ歯のように取り外しの必要が少ない。また、歯のない部分だけにインプラントをするので、ブリッジ処置のように、隣の天然歯を処置する必要がなく、残っているご自身の歯を守ります。
デメリットは、他に比べて、処置時間が長くかかる事。汚れに対してデリケートですので処置後のケアを欠かさず行わなければならない事。
又、保険非適応となるため、高額になる事です。

保証制度はありますか?

医師からの指示通りご来院される方のみ、保証制度が適用されます。
詳しくは担当医にお問い合わせ下さい。

チタンは身体に悪い影響はないのですか?

チタンは肉体との親和性が非常に高い素材です。他の医療科においても人工心臓などの人工臓器や骨折時の固定用プレートとして用いられていますが、現在の所、副作用は報告されておりません。

手術に痛みはありますか?

主に局所麻酔ですが、過去の経験上、術中に痛みを訴えられた方はほとんどいらっしゃいません。

症例

インプラント欠損症例

Before

Before

After

After

Before

Before

After

After
インプラント欠損

前歯が一本欠損してる患者さんです。
前歯のため、審美的に損なわれ、咀嚼にも影響があります。
インプラント処置を行うことで、前歯が綺麗に揃い、審美的にも回復されました。

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